Q ノミダニ予防はするべき?
A 「今ついてないから・・・」ではなく、付く前に予防してあげましょう。
ノミの恐ろしさは何といっても驚異的な繁殖力です。
犬に寄生してから1~2日で毎日のように20~30個の卵を産みます。
卵はツルツルしているので、いったん地面に落ちてから幼虫、さなぎを経て成虫となります。
産まれてから成虫になるまでは最短で2週間(通常2~3ヶ月)!
一旦ノミを家に持ち帰ると、爆発的に増殖してしまいます。
ノミの病害として、かゆみはもちろんですが、それによるストレス、大量寄生による貧血、ノミアレルギーによる皮膚炎を起こしたりします。
また、爪実条虫といわれるサナダムシの中間宿主であり、
犬や猫がノミを口にすることにより感染することがあります。
マダニは公園や山などの草むらにひそみ、
通りかかる時に接触により乗り移ります。
その後、皮膚の柔らかいところや被毛の薄いところ(耳、内股、指など)に
移動し吸血します。
マダニの病害として、大量寄生による貧血を起こしたり、刺された部位が腫脹し炎症を起こすことがあります。
また、「バベシア」という赤血球に寄生し
死に至ることもある病気を媒介します。
最近話題になった「SFTSウイルス」を、吸血することによりヒトへ感染させることもあります。
このウイルスに感染すると、潜伏期間は6日~14日、38度以上の高熱や消化器症状を起こし、重篤化すると死亡することもあります。
SFTS(Severe fever with thrombocytopenia syndrome):重症熱性血小板減少症候群
ノミダニの予防
目安として月に1回の投薬で予防できます。
市販のノミ・ダニ駆除剤では効果がのぞめません。
また中毒を起こしたり、皮膚炎を起こすものもありますので
動物病院での駆除剤をご使用されることをお勧めします。
当院で使用している駆除剤
・フロントラインプラス
・マイフリーガード
・コンフォティス
・レボリューション
当院では通年の予防をお勧めいたします。